ピュアで優しい心を持つ、清く正しい優等生の北野君。しかし、悪魔のように恐ろしい顔が災いして…?勘違い学園ギャグコメディー!OVA化もされています! 

エンジェル伝説のあらすじ

碧空(へきくう)高校に入学した北野誠一郎(きたの・せいいちろう)は、天使のようにピュアで優しい心を持つ優等生。しかし、ポマードでギチギチに固めた頭髪、薄すぎる眉毛、白目の多い目、麻薬中毒者のように不健康な顔色といった凶悪な顔つきが災いし、周囲の者から恐れられている。「早くクラスに馴染んでみんなと友達になりたい」という彼の願いも虚しく、入学早々クラスの皆を恐怖に陥れてしまうのだった。 

 

親切心から取った行動がすべて裏目に出てしまい、ますます人々を恐れさせてしまうが、世間知らずで天然ボケ的なところがある北野はそのことに気づかない。まったくの事故と勘違いから自校の番長や不良の同級生を服従させ、大番長に祭り上げられてしまう北野。その後も本人の意図に反する騒動を起こし、ついに他校の番長らにも目をつけられるようになってしまう。 

 

本人と周囲のダブル勘違いが更なる勘違いを生み、偶然に偶然が重なった結果、本人の知らぬところで語り継がれる「北野最恐伝説」。彼の本当の姿を理解する者は現れるのか? 

 

エンジェル伝説のネタバレや感想

純真で優しいハートの持ち主、北野君。困った人を見ると、救いの手を差し伸べずにはいられません。ところが、差し伸べられた人たちはほぼ例外なく恐怖に体をガタガタと震え、一目散に逃げ出してしまいます。なぜ? 

 

その原因は彼の顔。「一目見るだけで寿命が100日縮む気がする(碧空高校校長の証言)」ほど、悪魔のごとく禍々しいお顔をしているのです。人を見かけで判断しちゃいけないんですが、ここまで酷いとそうも言ってられません。物事には程度ってものがあるんです。 

 

早く皆と友達になりたいな♪」楽しい高校ライフへの期待に胸を膨らませる北野君。しかし、死を予感させるデビルフェイスで、入学初日からクラスを恐怖のどん底に叩きこみ、「目を合わせたら殺される」「ヤクをやってるに違いない」「自分から『小心者』なんて言うか普通?そういう奴に限って強いんだよね」と勝手に「アブナイ奴」認定をされてしまいます。 

 

唯一「北野君って、顔が怖いだけで本当は優しくて真面目なんじゃない?」と言ってくれた女子も、最悪のタイミングで北野君と鉢合わせしてしまい、恐怖で泣き出してしまう始末。 

 

眼力と顔力、怪鳥のような奇声、そして度重なる偶然とお互いの大いなる勘違いにより、番長の黒田君や札付のワルの竹久君を屈服させたばかりか、他校の不良達すらも恐れさせる存在になっていく北野君。 

 

ここに「北野最恐伝説」の幕が開けるのでした…。 

 

まとめ

主人公キャラの顔と心のギャップの激しさが魅力のギャグ・コメディー。似たような作品に、西森博之氏の「お茶にごす。があります。ただし、「お茶にごす。」では主人公が戦闘能力の高さを明白にアピールしているのに対し、本作の主人公は強いのか弱いのかいまいちはっきりしない、という違いがあります。 

 

悪魔の顔を持つ天使」という表現がピッタリの主人公。ポマードで固めた髪、極端に小さい瞳、ほとんどないに等しい眉毛、目の下のクマ、青白い肌、不気味な笑い、そして時折発せられるおぞましい奇声。 

 

そのため「皆ボクを怖がる」と、友だちができないことを嘆いています。 

 

だったら、ヤンキーみたいに頭をポマードで固めたり眉毛を剃ったり、人を睨んだり『キエーーー』とか奇声をあげて人を脅したり、ニタリと不気味に笑ったりしなきゃいいじゃん、とツッコミを入れるところですが… 

 

頭をポマードで固めているのは、寝癖が酷いから。眉毛が薄いのと白目が多いのは生まれつきなのでどうしようもない。奇声?あれは興奮すると吃ってしまうから。笑い方が不気味?普通に笑ってるつもりですが何か? 

 

目にクマがあって肌が青白いのは、普段からあまり外に出ず、家で勉強ばかりしてるから(学業優秀という設定から推測)。 

 

…という風に、一応読者が納得の行く理由があるので、無理なく主人公に感情移入することができます。 

 

日頃の行いが良いからなのか、面倒な事が起きても相手が勝手に勘違いしてくれて、大事に至らないラッキーに普段から恵まれている主人公。いつラッキーに見放されてボコボコにされてしまうのか、見ていてハラハラしてしまいます。 

 

しかし、いつまでも相手の勘違いに頼っているだけでは、次から次へと現れる屈強な挑戦者の一人に完膚なきまでに叩きのめされ、最恐伝説が終わりを告げるのも時間の問題でしょう。 

 

いつでも最悪の事態を回避できているのは、決して本人が幸運の星に生まれたからだけではありません。本人は自覚していないようですが、実は壁に大木をぶつけて壊したり、ナイフでの攻撃を皮一枚で躱したり、屈強な相手を一撃で気絶させたりするなど、優れた身体能力と反射神経を持っているのです。また、真面目で世間知らずであるがゆえに正義感が非常に強く、友達が窮地に陥った時などに、強靭な精神力を発揮することもあります。 

 

こうした主人公の意外な潜在能力が発見できるのも、本作の魅力の一つです。